本文へ移動

2023年のデジタルトレンドを振り返る|生成AI・アクセシビリティ・信頼の変化

読了目安 3分 デジタル・AI
2023年のデジタルトレンドを振り返る|生成AI・アクセシビリティ・信頼の変化

2023年は、デジタル施策の「できること」よりも「何を任せ、何を人が担うか」が問われ始めた年でした。生成AIが日々の仕事に入り、アクセシビリティの基準が更新され、AIを安全に使うためのルールづくりも進みました。ここでは、後追いの流行語ではなく、Webサイトと事業の土台に残った変化を振り返ります。

2023年の要点

新しいツールを増やすだけでは成果になりません。正確で役立つ情報、誰もが使える導線、そして責任ある運用。この3つを整えることが、AI時代のデジタル体験を支える基本になりました。

1. 生成AIは「実験」から実務の会話へ

2023年、文章作成、要約、アイデア出し、コードの補助などで生成AIを試す組織が一気に増えました。重要なのは、AIにブランドの判断を丸ごと任せることではありません。よくある質問のたたき台、取材内容の整理、複数案の比較など、人の専門性を速く・深く使うための補助線として設計することです。

Web制作でも同じです。AIで下書きを速くしても、読者が本当に知りたいこと、サービスの違い、価格や進め方の不安に答えられていなければ、問い合わせにはつながりません。一次情報、実例、担当者の視点を加えて初めて、ページは信頼できる営業資産になります。

2. アクセシビリティは品質の一部になった

2023年10月、WCAG 2.2がW3C勧告になりました。キーボード操作、フォーカスの見やすさ、認証時の負担などを含む基準は、特定の人のためだけのチェックリストではありません。スマートフォンで片手操作をする人、まぶしい屋外で画面を見る人、急いで予約や問い合わせをする人にとっても、わかりやすい体験をつくる基礎です。

特に企業サイトでは、十分な色のコントラスト、意味のある見出し構造、画像の代替テキスト、読みやすいフォームを後回しにしないことが大切です。改善は検索エンジンが内容を理解しやすくなることにもつながり、コンテンツの価値を届ける力を高めます。

3. AIにはガバナンスと説明責任が必要になった

AIを利用する企業が増えるほど、「便利だから使う」だけでは足りなくなります。2023年末にはEUのAI法案をめぐる政治的合意が進み、翌年の制度化へとつながりました。これは日本のすべての事業者にそのまま適用される話ではありませんが、データの扱い、著作権、誤情報、最終確認の責任を考えるきっかけになります。

小さなチームでも、AIで扱わない情報、公開前に誰が確認するか、生成物をどこまで使うかを決めておけば十分に始められます。速さと信頼は、どちらかを選ぶものではありません。

Webサイトに活かす3つの実践

  • コンテンツの根拠を増やす:実績、制作プロセス、担当者の知見を言葉にする。
  • 使いやすさを点検する:モバイル、キーボード、フォーム、色の見え方を実際に確認する。
  • AIの運用ルールを決める:公開前の確認者と、扱わない情報を明確にする。

2023年から持ち帰るべきこと

2023年は、派手な技術の年であると同時に、Webサイトの基本を見直す年でもありました。成果につながるデジタル戦略は、流行を追うことではなく、訪問者に役立つ情報を、迷わず、安心して使える形で届け続けることです。

Webサイトを、信頼される事業の基盤へ

AI活用、コンテンツ設計、アクセシビリティを別々の課題にせず、事業に合ったWeb体験として組み立てます。サイトの見直しやリニューアルをお考えでしたら、クリックマークへご相談ください。

お問い合わせ